天を突け 秋を深めよ 曼殊沙華

高き空 さらに高くと 曼殊沙華
 

曼殊沙華 空仰ぎいる 畔狭く 


秋の花として彼岸花の人気が高くなっている
子供の頃は毒のある草と教えられ敬遠していたものだ

その花が田の畦道や岡の斜面で増やされ、村起こし、町起こしにと
大切にされている
行儀の悪い客が集まりすぎて田畑が荒らされ、宣伝を止める所まである
  
人間の事情に構わず花は毎年咲く
よく見ればなかなか花らしい、まさに華のある花である

背はそれほど高くはないが、茎と花だけなのですらりとした姿が際立つ

彼岸花の時期が終わると本格的な秋である


つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子