一重ゆえ 実のあるゆえに 歌はなし

歌持たぬ 山吹の花 色や濃し

一重ゆえ 通り過ぎしを 花に詫び

 4、5月の里山には山吹の花が目立つ
太田道灌の故事で八重が有名であるが一重の花が多い

  山吹や藁屋を叩く武者一騎 正岡子規

八重に比べて地味であり、歌のおかげで割を食っている印象だが
そのような目で見ること自体が主観の最たるもの
八重は一重の花からの変異で生じ、しべが失われて受粉出来ない

実がなる一重は花としての看板を八重に譲りどっしり構えている
人でも企業でもこんな例は多くありそう
イメージ作りと土台を支える役割がうまくバランスしている例か

今年も山吹の花の季節が終わった