蟷螂に 喰わるる虻や 今朝の夏

夏の朝、新聞をとりに行きがてらのぞいた家の前の道路

一見、いつもと変わらないがどこやらに不穏な空気がある
目を凝らす視線の先にその源があった

我々の眼に触れると非日常的に見える
しかし彼らの世界では日常的な営みであることを実感する

実際に喰う音がするわけではないのに
道路一杯に音が響いている様な錯覚に陥りつつ眺めた
あるいは虻の悲鳴だったかもしれない

響きしは 喰わるる虻の 悲鳴かな

暑い一日が始まる

したり顔 虻を屠りし 蟷螂の

俳句の世界では蟷螂は秋の季語
枯色ではない、緑色の蟷螂は夏の世界にふさわしい