夏の陽は柱となりて地を撃てり

小さな国だがニュージーランドの草原は広い

広い草原、車はマウントクックを目指してひた走る
晴れていた空を雲が覆い、日暮れ時のように暗くなる
はるか遠くに小さく見える空の青さが鮮やかである

突然、雲が動き、その隙間から陽光が洩れ
太い光の柱が立つ
遠くてよくわからないが、かなり強い雨が降って
いる様子である
天然のスポットライト、天然のシャワー

光柱が立った辺りを中心に
草原には急速に光が戻ってくる
同時に、暗い空に押しつぶされそうだった気分にも
みるみる軽やかさが戻ってくる

車は走り続けいつのまにか青空の下
光に満ちた草原の道である

マウントクックはまだ遠い



雲開き 陽光 天地を貫けり