花一片 切り株白きを 嘆きたり 

切り株の 声聞きおるや 花の一片


山路を歩くと伐採された木の切り口に鮮やかな年輪を見ることがある
その年輪にひきつけられるのは何故だろう?
これは木の一生の記録であり、眺めては様々な想像を巡らせる

丁度桜の季節
落ちた花びらが切られた木を悼んでいるように見えた

木が年輪を晒すことは、伐採されて一生を終わった時
伐採されなければ年輪を秘めたまま朽ちてゆく

人もまた年輪を刻む
平凡に一生を終わったように見える人々
その多くが立派な年輪を刻んでいることを忘れがちではある